事案内容:不倫・浮気を疑われた
依頼者:40代の男性
相手方:不倫・浮気を疑われた既婚女性の夫
1 不倫・浮気を疑われた状況
依頼者は、飲食店でたまたま知り合った既婚女性と後日食事をし、滞在中のビジネスホテルの部屋でキスなどの行為をしました。
その既婚女性の夫(相手方)は、依頼者が既婚女性と不貞行為(性交渉・性行為)をしたと疑って、依頼者に対し、弁護士を立てて慰謝料を請求すると通告してきていました。
なお、依頼者は、その既婚女性から、夫との夫婦関係が元々相当悪化していることを繰り返し聞かされていました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、慰謝料請求への対応について当事務所にご相談に来られ、以降の対応を当事務所の弁護士にご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、すぐに、相手方に対し、当事務所の弁護士が依頼者側で介入したことと、不貞行為(性交渉・性行為)の事実はないので慰謝料の請求には応じかねることを記載した郵便を送付しました。
これに対し、相手方から当事務所の弁護士へ電話があり、以降は相手方も弁護士に依頼して対応することを通告してきました。
その後、相手方が弁護士を立てて、不倫慰謝料(150万円)と弁護士費用(15万円)の合計165万円を請求する訴訟を起こしてきました。
当事務所の弁護士は、訴訟においても、不貞行為(性交渉・性行為)の事実はないので慰謝料の請求が認められないこと、依頼者は勃起障害(ED)のため性交渉・性行為が不能であること、夫婦関係が元々相当悪化していたことなどを主張し、相手方の請求を争っていきました。
一方で、ビジネスホテルの部屋でキスなどの行為をしたことは、慰謝料の原因となり得る不適切な行為であり、既婚女性が性交渉・性行為の事実を認める陳述書にサインしているなどの不利な状況もあることから、減額和解の交渉を行うこととしました。
4 当事務所が関与した結果
当事務所の弁護士による減額交渉の結果、55万円を支払うことで依頼者・相手方の双方が合意し、和解を成立させることができました。
請求額合計165万円から、110万円を減額することに成功しました。
5 解決のポイント(所感)
不貞行為(性交渉・性行為)の事実がない場合であっても、本件のようにキスなどの不適切な行為がある場合には、30万円~50万円前後の慰謝料が発生することがあります。
一方で、性行為・性交渉の事実があるとなれば、慰謝料の金額は別居・離婚に至るケースで100万円~200万円程度が相場となります。
本件では、既婚女性が性交渉・性行為の事実を認める陳述書にサインしているなどの不利な材料が存在する中で、慎重な交渉対応が求められる事案でした。
当事務所の弁護士による交渉の結果、55万円を支払うという内容の和解の成立に至りましたので、性交渉・性行為の事実がない前提での解決を勝ち取ることができたと言えます。
6 お客様の声
皆様親身な御対応ありがとうございました。
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