GPSの位置情報単体では、不倫・浮気の事実を裏付ける証拠とはならないのが通常です。
不倫・浮気の調査にGPSが使用される例があります。
しかし、GPSの位置情報は、GPSがその場所にあったという履歴に過ぎません。
例えば、配偶者の車にGPS機器を設置したところ、ラブホテルや不倫・浮気相手の自宅と思しき場所に行った履歴を得られたとしましょう。
これで不倫・浮気の証拠として確実と思われるかもしれませんが、配偶者の車にGPS機器を設置したこと、車に乗っていたのが配偶者本人であることを証明できなければ、配偶者がそこにいた事実を裏付けることはできません。
また、GPSの位置情報の精度は確実ではなく、誤差が生じることもあります。
そして、GPSの位置情報だけでは、誰と一緒にいたのかまでは裏付けることができません。
そのため、「そんなところに行った覚えはない」、「ラブホテルの近くのコンビニにいただけだ」、「ホテルに入ったことは認めるが、一人で休んでいただけだ」などと言い逃れをされれば、GPSの位置情報だけでは戦えなくなることが想定されます。
ただし、GPSの位置情報が一切役に立たないというわけではありません。
よく立ち寄るラブホテルや不倫・浮気相手の自宅と思しき場所が分かったのであれば、その情報を手掛かりに確実な証拠の獲得に繋げられる可能性があります。
例えば、探偵に依頼して、配偶者と不倫・浮気相手が二人でそのラブホテルに出入りする場面を写真撮影してもらうことなどが考えられます。
なお、GPSを使って不倫・浮気の調査をする場合には、状況によっては違法となることがありますので、ご注意ください。
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